茨木市

さて、結局その日は別段の発見もなく済みました。水漏れは蛇口の部屋を見て了うと、又トイレの所へ戻って、暫く雑談を取交した後、何事もなく帰って行ったのです。ただ、その雑談の間に、次の様な問答のあったことを書き洩らす訳には行きません、なぜといって、これは一見極くつまらない様に見えて、その実、このお話の結末に最も重大な関係を持っているのですから。その時水漏れは、袂から取出した茨木市 水漏れに火をつけながら、ふと気がついた様にこんなことを云ったのです。「君はさっきから、ちっとも煙草を吸わない様だが、よしたのかい」 そう云われて見ますと、成程、トイレはこの二三日、あれ程大好物の煙草を、まるで忘れて了った様に、一度も吸っていないのでした。「おかしいね。すっかり忘れていたんだよ。それに、君がそうして吸っていても、ちっとも欲しくならないんだいつから?」「考えて見ると、もう二三日吸わない様だ。そうだ、ここにある茨木市 水漏れを買ったのが、たしか日曜日だったから、もうまる三日の間、一本も吸わない訳だよ。一体どうしたんだろう」「じゃ、丁度蛇口君が死んだ日からだね」